Creature Comforts

慢性的中二病

ガーディアンズ オブ J HIPHOP

為末氏のHIPHOP発言と炎上の件、宇多丸師匠がラジオで触れていたのを聞いて一人のRhymesterファンとして感じたこと。


宇多丸 為末大『日本人にHIPHOPは馴染まない』ツイートに反論する

 

宇多丸師匠が中の人を務めるRhymesterは日本HIPHOPの始まりから活躍しているグループであり、いわばアメリカから持ってきた種をいかに日本の土壌でなじませるかを試行錯誤してきた人たちである。なので「なじまない」というのはなじませようとした彼らが初期に一番分かっていた事であり、どうすれば文法やアクセントが全く異なる日本語でかっこよくなるのかという失敗・成功を積み重ね、ベースとなるスタイルを確立してきた者たちなのだ。それを見て育った若者・後継者たちも、巨人の肩の上さながら新しいスタイルを進化をさせていく様をみて、自分たちの努力がきちんと受け継がれていく様子をヒシヒシと実感している様がうかがえる。

そんな中での為末氏の「日本になじまない」発言は、先駆者たちにとってはいわばフリダシの議論である。ただし、こういう考え方が日本にまだ多く理解は難しいということは先駆者達も承知の上なはずだ。そんな状況でも、師匠はひとつひとつ丁寧に反論をする。それは成功をおさめてメディアの発信という武器を持った者達の義務と感じているのだと僕は思う。自身も新しい物を作りあげていっている現役の活動に加え、こうした批判をできる限り少なくし後進が自由にやっていけるようにするのが師匠の今のステージになのだ。

本人の口からは出ないだろうが、師匠やこうした日本HIPHOPを作り上げ・守ろうとしている先駆者たちがいなければ日本のHIPHOPはまだ数年遅れていたといっても過言ではない。こうした実りの恩恵を受けられるのも、また師匠を含む先駆者たちのおかげなのだ。

 

そうした代々つながっていくK. U. F. U、そう、工夫を感じ取ってもらいたいのでこの曲を紹介して終わりたい。

 


RHYMESTER - K.U.F.U - YouTube

 

これ聴いても「なじんでない」と言えるのかなぁと。