Creature Comforts

慢性的中二病

 プロミスト・ランド <ネタバレ注意>

命も狙われないし、暴力で物事を解決しないのがとても違和感のあるマッドデーモン主役の作品。


 

シェールガスを掘るための契約に来た大手エネルギー会社の社員とさびれた田舎の人たちとのやり取りを繊細に描いていてとても素敵な作品だと思いました。

なんとなくテーマとして柘榴坂の仇討にも似ているところがあるかなと思っていて、今様々な事情をかかえてやらなくてはならない事がある一方で、本当は心の中にこうであるべきではない、なりたい自分との葛藤がストーリーに味をつけていく。揺れ動く心の中で別の価値観を持つ他人とのかかわりあいの中でやっぱりあるべき自分を表に出していくという流れ。一方はアメリカの現代の問題を題材にし、もう一方は日本の時代劇で、こうしたテーマがリンクしているのは人間がもつ本質的な悩みが一緒ってことなんでしょうね。

こうした穏やかな映画は人間の心の動きを考えさせられます。でもそろそろ派手なアクションを観たいかなー。