Creature Comforts

慢性的中二病

Newton 2014/10 首都圏巨大地震特集

御嶽山が大噴火をおこし、今なお取り残されている人達がいるという。そんな方帯の一刻も早い救助を願ってやまない。

こういう災害を目の当たりにしてあらためて自然の驚異と、人知の限界に毎度のことながら気づかされる。テクノロジーの進化をして安全・安心が当たり前の世界で生きているのだが、こうした自然の前での我々の知恵はひとたまりもない。こうした自然災害のなかで我々日本人が一番恐れなくてはならないのは大地震だろう。

Newtonの10月号を遅まきながら読み終えた。首都圏巨大地震の特集はそんな自然災害の発生メカニズムと、実際に起きた際の都市機能に与える影響点をまとめ上げていて大地震の恐ろしさを再認識させるよい特集だったと思う。是非、首都圏で防災関連に携わる方たちは一読していただきたい記事である。2011年の東北の震災も首都圏に被害をもたらしたが、それでも距離があったため被害は限定的であったともいえる。しかし今後近いうち(30年以内に70%)にM7級の地震が起こるとされていて、その被害はさらに大きなものになることが予想されている。さらに180年~590年の間隔でおこるとされるM8級の震災も油断できない。

首都大地震における被害は大半が火災によるものになる。大規模箇所で出火してしまった場合、消防が間に合わない。そもそも電気が切断されてしまっている状態でどこまで消火活動ができるのか。さらにその電気を作るのに必要な火力発電所で大規模火災が発生してしまい、そうした消火活動に必要な電気の普及に時間がかかってしまう可能性がある。

こちらの特集では、もちろん火災だけではなく、建物の崩壊や津波の影響など詳細にデータがレポートされている。当たり前のことだが、日ごろ自分の住んでいる地域の災害に弱い部分を認識しておいて、いつ起こる変わらない自然災害の対策を皆が共有できていれば、こうした被害を低減させることができるはずだ。この記事はそのヒントとなる情報が多く含まれていた。