NHK大河ドラマ 龍馬伝
終わた。最後の描き方はなかなかよかったと思います。きちんときられる理由をしっかりと描写しているところに好感が持てました。
正直言いまして、中盤の龍馬の描き方はなんかつまんなかった印象を持っています。大事を成し遂げたのは生まれつきの才能と、情熱のみ、といった印象をもってしまったからかもしれません。もちろんそれらも重要な要素であったとは思うんですが、もっと努力の部分とか、試行錯誤の工夫の部分を描いてくれたら、もう少し感情移入できた気もします。
また、この作品で好きだった人物は夢途中で敗れた武市です。かれの潔癖の思想、そのあまりにも白すぎる思いがいとも簡単に黒く染まっていく描写が見事でした。そしてその最期までも、容堂に陶酔しきったまま切腹をおこなう流れは感動をおぼえました。
さて、もう一人の主人公弥太郎ですが、彼の思想や感情の描き方は置いといて天下の三菱創業者をあそこまで汚くみせたのは素晴らしいですね。そこはもう文句がつけられない。そしてあの最期ですよ。感動のシーンで吹いちゃったじゃないですか本当に。どうなんでしょう、これは(笑)。
前回の大河「天地人」と比較してもストーリー構成や映像など細部のこだわりがみれていたと思います。史実としてネタばれしている大河の描き方としてなかなかよかったかと思います。しかし龍馬というヒーロー性があってこそ、という部分も否定できません。次回大河はかなりハードルがあがってしまうのではないのでしょうか。
追記:
http://twitpic.com/3b1a3l
これこれ。素晴らしいねw