松下幸之助「最後の言葉」 角川SSC新書 (角川SSC新書)
松下幸之助「最後の言葉」 角川SSC新書 (角川SSC新書)
- 作者: 秋葉 賢也
- 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/01/08
- メディア: 新書
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恥ずかしながら松下幸之助氏のことはPanasonicの創業者としてしか知らず、のちに松下政経塾という政治勉強会を作って、そこから政治家を何名も輩出しているといった政治活動の業績をほとんど知らなかった。本書はその政経塾9期生の衆議院議員秋葉氏による松下の言葉をつづったものになる。
松下氏が生きてきた時代と今ではもちろん大きく状況がことなる。この時代にはこの時代に沿った考え方というのが、もし松下氏がいきていたとしたら聞くことができたのではないかとも思う。しかしながら、彼が成功したのは日本人の美しさ、美徳さというものを心底知り尽くしそれを実現するために思いをめぐらせて、それを実行してきたからである。そのベースとなる部分がわれわれに共通してやどるものであり、かつこの時代だからこそ彼の残しって言った言葉から学ぶことはたくさんあるのではと考えた。
そんな松下氏の理念に直接触れてきた塾生のまとめ。多少なりとも著者の政治的な思想にからまっているところも見られるが、それ自体も松下氏の本望なのではないかとかってに思ってしまうところもある。
こんどちゃんと松下氏の著書もきちんと読んでおこうと思う。
以下メモ。
- 水道理念:公共の水道で男が水を飲んでいるのを見て、「水はなぜ等しくただ同然で支給されるのか。」と思いつく
⇒ 無限にそんざいするからだ ⇒ 貴重ものも大量生産すれば貧困も少なくなる
- 随處作主 【ずいしょにしゅとなる】
どのような境遇でも主人公になってやっていかなければならない。
- 羊飼いは羊のことをよくしっていないと羊たちをコントロールできない。同じように人間に対しても人間の本質を知らないと人を動かせない。
- やるからには絶対勝つ、と思い続けることが大切
⇒ 勝算があってこその勝負にしないといけない。ソフトバンク孫氏の言葉として、「7割いける、と思ったときにはじめてしょうぶかける。」