ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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おちゃらけ社会派ブロガーとして著名なちきりんさんの本。彼女の各記事は社会の本質をついたうえで人に伝わるようにとても工夫がなされている。おちゃらけでありながら人気を博す理由がそこにあるのだろうと思う。
そんな社会の解体の達人がブログを元に再構成したのがこの本。物事って視点によって変わるけど、彼女の切り口での視点、そして生き方のすすめはとても気持ちを楽にさせる。特に変に肩肘はって命を削る感覚でちょっとだけ上を目指すような生活をみんなで競っている日本人を、ちょっとひざかっくんするような感じで見ている。もはやこれから大幅な成長が望めない日本にとって、いかに幸せな生活を目指すかという彼女の考え方は日本のとるべき方向として正解のひとつではとも思った。実行にはソフト面(人々の心理)と、ハード面(規制・法律)の両軸が必要でちょっと難儀そうだが、この本はそのワンステップになるのではないか。
少なくとも個人の考え方を一変する書としては大いに参考になると思う。
んで、メモ。
- p.72 人生の先輩の助言は「人間として人とどう関わり合いになるか」を聞き、感じる。
- p.96 「学ぶことは金をもらいながらやれ、好きなことは金を払ってやれ」
- p.132 高齢者はスキルアップという目標がない分、単純地味な作業が適応できる
- p.140 逆バリをする。世の中がこれから求めるであろうスキルを身につけられるか。
- p.144 ゴールドカラーの育成。世の中と違うことをした人を認められる環境にあるかによる。同じことを強制させたらただのホワイトカラー。
- p.156 インプット = 働く時間に制限をしたら生産性が向上する。
- p.170 できる人のタイプをパソコンのスペックになぞらえる。
- p.192 コミュニケーション能力とは、受信側のシステムを理解するスキル。相手の理解なしではコミュニケーションは成り立たない。