Creature Comforts

慢性的中二病

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

絶大なる人気を誇るアニメシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」をリビルド(再構築)した“新劇場版”シリーズ4部作の第3弾。

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD22913/index.html

前評判でネガティブな意見を多く聞いていたこともあったためか、正直面白かったです。

ネタばれます。

今までの撃・破と大きく世界観がかわり雰囲気が大幅に変化しているのが特徴といえるでしょう。サードインパクト後、14年後という世界観。その間にいったいなにがあったのかは分かりませんが、ネルフはほぼ壊滅状態でさらにネルフの元メンバーが対ネルフ組織をつくるという状態。そんな急展開な世界に目が覚めたシンジの視点で、観客も戸惑うこともあるかもしれない。

おいらがこの物語を面白いと思ったところは、登場人物の大半が自分の行動やその立場にいる目的がきちんと説明できているところにあるからだ。サードインパクトを発動しさらに地球を滅ぼさんとするネルフから袂を分かったミサト率いるアンチネルフメンバー達(名前忘れた)。引き続き人類補完計画を遂行しようとするゲンドウ・冬月。そしてエヴァのパイロット達は、その2つの組織の間でそれぞれ運命に翻弄されるもの、自分の信念を貫くもの、それぞれが底にいる理由がきちんと描かれている。まだ伏線を回収していないものもあるが、テレビ版と比較しても決して難解ではなくその理由が描かれていると感じた。その説明がきちんと描かれていたからこそ、新しい世界観を舞台にした、戦闘や心理描写が新鮮なものとして、物語を楽しめる。

シンジの相変わらずのグダグダぶりもぜんぜん納得できる。いきなり目覚めたら、誰もなんの説明もなく、なんだか冷たい扱い。そしてネルフの人間だったはずなのに、ネルフを倒すとか言い出しているしまつ。まずきちんと事情を説明をもらわなければ混乱するのは当たり前。そしてきちんと説明をしてくれたカヲルに心を開くのも当たり前だし、自分の過ちを償おうと試みたおこないが父親の野望により不発、さらに親友をなくしたら取り乱すのも当たり前である。世が世ならシンナーをしてぐれるだろう。

さてさて、こうなると多分最終回となる4作目に期待がかかってきます。まだ回収していない伏線が気になるところ、ゲンドウのすすめる補完計画の結末と、登場人物のなかではマヤの目的がまだはっきりと描かれていない気がします。この辺をしっかり描ききったうえで、想像を絶するようなエンディングに超期待しております。

あと、次回予告のテーマのコーラスバージョンがとてつもなく好きです。これはどこかで手に入るのか・・・?