Creature Comforts

慢性的中二病

俺的将棋ブーム到来

将棋にはまってしまった。ご他聞にもれず電王戦の素晴らしいドラマをみてしまったからであります。

将棋は駒の立ち回りを小さいころに父親に教えてもらったぐらいで、定跡とか詰み方とかをぜんぜん知らないですし。まぁ、にわかです。

第四局の「塚田九段vsPuella α」のすさまじい対局をみてから空前の将棋ブーム到来です。いやー我ながら、にわか臭がぷんぷんですな。そして第五局の「三浦八段vsGPS将棋」もどっぷり見させてもらってます。

動きしかしらないど素人なもんで、将棋の技術的なことなにもいえないんですが、今回の5戦の結果「1勝1負1分け」やその内容みてももはやコンピュータの能力は人間を超えつつあるのではないかと考えさせられます。特にGPS将棋の読み筋を示したスクリーンを見てると、なんともいえない絶望感にさいなまれてしまった。全ての局面を知る、前知全能の視覚をみせられてしまったような気分を感じました。

一方で人間とコンピュータをこのような形で比較できることによって、人間のなにが素晴らしいのかを垣間見れた気がしますね。ただの勝負の世界だけであったならばコンピュータ優位が続いていくかもしれないが、一方での過程とかプロセスこそが人間味なんじゃないでしょうか。悩みながら、苦しみながら苦しい状況の中で勝つための一手をさし続ける棋士を見て、そこがこの長時間の対局放送の見ものだったのではないかと考えるわけです。強いコンピュータ将棋同士の対決ならば面白い試合になってもここまでの盛り上がりはなかったかと思います。

すこし話を広げてみるとわれわれの人生だってそうじゃん、って思うわけです。世の中にはありとあらゆる苦境が存在し、そのなかで自分で悩み苦しみながら次の一手を考えていっていますよね。結果がどっちであったとしても、そうしたプロセスの経験の中で自分の中で一つ成長が生まれていくわけです。

人間対コンピュータの将棋はこれから差が開いていくと予想しています。コンピュータの計算処理能力があがっていけば単純に読み筋が延びるわけだし、アルゴリズムの改良もすすんでいくでしょう。ただ、そうしたコンピュータに対してどう勝つか、という苦境のなかで考え抜いた一手が、たとえ結果が伴わなくて自身の成長に進んでいくと思うわけです。そうした現象を直に感じられる電王戦は続けて思うわけですし、挑戦し続けてほしいわけです。

以上、にわかよりお伝えいたしました。iPadの将棋ソフトやろ。