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慢性的中二病

アメトーーク 将棋芸人 雑感

先週までアメトーークの10周年記念があって、11年目第一発目が「将棋たのしい芸人」。私もここ一ヶ月の将棋にわかではあるが、雑感を。

まず、将棋という分野に切り込んだ番組に拍手。鉄板なネタではなく、こういう一見跳ねるかどうかわからないものに切り込むあたりがこの番組の素晴らしいところ。

将棋楽しい芸人は、インパルス板倉 / ザブングル加藤 / 小籔千豊 / つるの剛士 / シャンプーハット・てつじ / フルーツポンチ村上 / ペナルティ・ワッキー。
将棋素人として、狩野英孝。

 

構成としては次の感じ。

- 将棋のルール説明・駒の動かし方

- 初心者狩野 v.s. 初段てつじ 対局

- 将棋あるある

- プロ棋士伝説

 

全体の構成としては将棋をまったく知らない人に対しても面白楽しく将棋を知ってもらおうというかんじになっていた。ルール説明や素人狩野の対局に時間を割いて動かし方を知ってもらおう、といった製作側の努力が伺えました。

ただ、もう少しルール説明を省いてでも、「プロ棋士伝説」など、将棋をやる人間性やドラマのほうに重きをおいてもよかったのではないかと思う。将棋の面白いところは対局もさながら、人間ドラマや人柄が魅了させるといっても過言ではないのです。面白いプロ棋士もたくさんいる。将棋の知らない人が多数見るこの番組で、ルール説明よりもそういった部分を見せた方が、くいつきが良かったのではないかと思います。

あと、出演している芸人さんはみながんばっていたが、やはり、将棋に変にディープに詳しく、そのネタで引っ掻き回せる人が一人いれば雰囲気も変わっていたかなーと。越中四郎を語るケンドーコバヤシのように。初心者をすこし置いてけぼりにしても、「なんだか楽しそう」雰囲気をだすかんじがでればよかったと思います。ただ、少し地味めな芸人さんが集まってしまったとこが将棋らしいといえばそうかも知れません。

でも、番組はとても楽しませてもらいました。狩野の素人将棋で、隅で裸の王様状態で「穴熊狙います!」といったところは爆笑したし、将棋あるあるでの息のあった芸人さんたちのやりとりはこの番組の真骨頂といったところで、とても盛り上げていたと思います。

最後にもう一度になりますが、このような人気番組で将棋をフィーチャーすること自体がすごいことかと思います。製作者・出演芸人さんたちにリスペクト。