びっくりするほど厨二病
もはやどうしようもないことなんだけど、30こえてしばらくたつんだけど、まだまだ「何もの」かになるって気持ちが自分の中でいき続けていて、このままじゃいけないって気持ちがあって、何かを始めては途中で挫折を繰り返すんだけど、そのプロセスでもよいかなーなんて思ってしまっている自分がいる。
落ち着かないでいることはいいことなんだと思うんだけど、落ち着かない自分で落ち着いてしまっている気がして、それはよくないなーと思ったりしていて。
こんなことを考えたきっかけは、上司に言われた一言でこの先もこの会社で技術屋として食っていくのは難しい。(ずば抜けたエキスパートは別として)。営業方面を避けていると君のキャリアは先細っていく、といわれてしまったこと。
社会に出て5年以上たったところで、やりたい仕事についたつもりだったけど、結局仕事というのはやりたくないこともたくさん含まれてくるわけで、生きるためにはしょうがなし。究極的にやりたいことをするためにはやりたいことを血反吐を吐いてまで極める覚悟が必要で、多分プライベートとか家族とかを犠牲にするような生き方しないと無理なのかなーって考えている。(今からだとそれでも遅いかもだけど。)結婚して子供いないけど、子供ほしいし、でも子供できたら動きが制限されてしまうだろうし、きっと何者かになる時間はなくなってしまうんだよね。社会にでるまえにこんな話はたくさん聞いていたけどいざ当事者になると結構くるものがある。まだ社会に出る前にもっといろんなことやっておけばなんてお決まりのことを考えたり。
さっきもいったように、まだ比較的ある自分の自由時間を自分のやりたい事への投資に使いこむわけだけど、道筋とかみえないまま、挫折を繰り返して時間が過ぎていく。あきらめの気持ちと、それでも歩いていく気持ちがミックスされてしまっているんだけどこのバランスでやっていくしかないんだよなーって思うのですよ。今はここに落ち着いてしまっているんです。
R100
R100見ました。すでに前評判はよろしくないとは聞いていてけど、この目で天才松本人志の監督作品というのをちゃんと見てみたかった。
そもそもコントをつくる才能があるのは自分が小さいころから思い知らされているわけで、その才能が映画で花咲かないわけはどこにあるのだろう、というのが大きな疑問になってました。
いかネタバレも含みます。
結論から言うと映画、もっと広げると物語の基礎をまったく無視しているように感じました。部分的にコントをつなげるだけでひとつの物語を作ろうとしてしまっているのではないか。これならオムニバスのコント作品を並べてもらったほうが数倍形になる。
あと、いろいろな評で語られているとは思うのですが、メタ視点で直接語られてる「俺はお前がこんなことを感じてるのは知っているんだぜ。でも俺はあえてそれを無視して作品を作り上げている。」という言い訳たっぷりの直接的な主張。
要は大森さんがなぞのSMクラブにひどい目に合う、というストーリー自体は100歳の監督が自分の主張を通して作り上げた作品なのだ、という体が物語に織り込まれていく。そして関係者たちが映画の内容に突っ込みをいれていく。
たとえば、映画のなかで脈絡もなく地震が2回おきる。この件についてメタ要素のなかで「あの地震は伏線なのか?」「いえ特にこの後出てきません。」「これが今の日本のリアル、ということで作られているようです。」と議論するシーンがあるのですが、これがすべてを物語っているかと思います。映画にリアリティを、というのはよく問われる評だと思うのですが、そのアンサーとして、ほんとにリアリティを出したら、物語に関わりあいなく地震って起こるよね?ということ言いたい感じなのです。
さらに最後に「100歳にしかわからないと監督がいっています。」「100歳なんて何人いるんだ!」とつなぐ。
要は、一部選ばれたひとしかわからないよね、という真意がわかりやすく描かれている。 これは宮崎駿の最後の作品、「風立ちぬ」と似た主張なのだ。つまり、なんかみんな俺の作品でギャーギャー騒いでいるが、俺のお前らの考えていることろとは違う発想なんだ、という主張。上から目線にも捉えられそうですが、多分本人たちにとっては上からのつもりは全くなく、とにかく世間と本人のギャップというのを強く感じていると思う。ただ、この2作の違うところは映画として成り立っているかどうかという、一番入り口の部分で分かれている。
一映画ファンがおこがましくも言わせていただきますが、まず普通に映画を作るところからはじめてもらいたい。物語の基礎はしっかり固めてもらいたい。そのベースができているならば、松本人志の天才的発想が十分生きてくると思うのだ。
この比喩が合っているかはわからないが、映画の基礎的名部分は憲法、監督がいじれるところが法律なのだ。松本氏は憲法を直接自分の感性でいじるような作り方をした。それはすでに映画とは言わない。
一緒に見に行った友人との見解が分かれたのだが、私は松本氏は敢えて、映画のつくりを全部無視したつくりにしているのかと思っている。しかしながら友人は松本氏は映画の基礎のつくりはできない、といった。できないのか、やらないのかは知りようはないのだが、私は彼が自分の信念とかプライドとかを捨てて作品を作ったときが彼の最高傑作が生まれるときだとおもうのだ。
英語キーボード配列に変更
MAC Book Airを手に入れることになって少しずつ中を最近いじるようになりました。で、最初に変更したのは英語配列のキーボード入力の変更。
どうもその配列で下手になれてしまったので配列が違うと生産性も落ちるものなのです。具体的にはKey2 + Shift で「@」になるのが英語配列、「"」になるのが日本語配列です。おいらのマックさんは日本語キーボードで印字されているのですが、2+Shift で@が表示されるようにする、というTIPSなのです。
KeyRemap4MacBookというものをダウンロードします。この手の配列系のユーティリティソフトとしては一番有名なやつっぽいです。
https://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/index.html.ja
うんで、この設定最初にみると結構ややこしいです。それだけ機能が豊富ということなんですが。今回の目的は日本語配列のキーボードで英語配列を実現するものになります。手順としては、
- Change Key
- For Japanese
- Use Dvorak Keyboard Layout on Japanese Keyboard
- Check: Use Japanese Keyboard as US keyboard
これで完了です。
2013年上半期 ベスト・ワースト3
今年は映画をみるぞ!ということで上半期で34本観ています(+アルゴ・桐島)。年もとってきて、時間の分配が重要になってくるこのごろなのですが、週一でみてやろうという目標は達成できそうです。
リストは最後に書きますが、そのなかでよかったもの、悪かったものそれぞれ3つずつ選んで理由を書いていきたいと思います。
よかったもの3位:TED
クマのぬいぐるみに命がやどり、時がたって親父化したという話。ストーリーの展開はいたってオーソドックスなものになるかもしれないが、それに上乗せされた熊のぬいぐるみの悪ふざけっぷり、毒舌ぶりがとてもプラスになっています。これはおそらくアメリカ独特のコメディのスタイルになるかと思うのですが、比較的日本人にも受け入れやすいギャグだったのではないかと思います。
よかったもの2位:クロユリ団地
ホラー映画的なものはなかったと思いますが、この映画で描かれていた人間の心にある、あくまで主観的な「悔やみ」「自己嫌悪」を見事に描ききった映画だと思っています。みていて、すごく自分の中にも思い返されるところがあると共感をしまくりました。加えて主人公の前田あっちゃんの演技がとてもすばらしかった。もともと影のあるアイドルなイメージがあったので、その影感がとても生きた配役だと思いました。
よかったもの1位:シュガー・ラッシュ
脚本の練り込みがとてもうまくできていると思いました。ちらっとでてきた役柄や、アイテムが実はのちのち大きな役割を果たしていく。最初から最後まで一貫してつながっているストーリー自体に感動を覚えます。それにあわせて、2人の主人公のバディ感の心地よさ、困難を乗り越えることでの成長、すべてにおいて完璧な作品に仕上がりきっているかと思いました。
悪かったものいく前に特別賞的なものをひとつあげさせてください。
HK/変態仮面
小学生的下ネタをはずかしもなく実写かしたことにまず乾杯。さらに原作をものすごく忠実に描ききって、動画にすることで得られる面白さを十二分に引き出している作品だと思います。ストーリーはつっこみどころがあるものの、それを吹き飛ばすほどのインパクトがある作品だと思いました。
さて、ここから悪かったものです。
悪かったもの3位:探偵はBARにいる2
真犯人ではなく、ミスリード要因としておかれる人やグループがいるのですが、彼らのやっていることが、真犯人レベルに悪いことなのでわけがわからなくなります。それが良心からくるものとして描かれているので気分が悪かったです。
悪かったもの2位:奇跡のリンゴ
感動する人がいるのはわかるのですが、私としてはあまりにも嫌いな表現方法が多かったので、いやでした。特に周りの村人の対応。主人公たちが本当にピンチのときに助けずに、ちょっと調子がよくなってきたら手を差し伸べる。人のつながりの大切さをテーマにして書いている作品として、この表現は首を傾げたくなりました。こんな感じで気に障る表現が多かったので、ストーリーに感動したいのにノイズとなってしまってとても残念でした。
悪かったもの1位:俺俺
意味不明の一言です。予告編とか結構期待していたのですが、作者の脳内で完結しているストーリーなのか、普通に見ただけでは荒唐無稽で、なにがなんだかわかりませんでした。なにかよいメッセージを伝えようとしているのは伝わったのですが、頭の中が「??」でいっぱいのストーリーの流れでは受け止めることができませんです。
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奇跡のリンゴ
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俺はまだ本気出してないだけ
探偵はバーにいる2 (ネタばれ注意)
大泉洋主演で東直己の小説を映画化して人気を博した「探偵はBARにいる」(2011)のシリーズ第2作。札幌・ススキノの探偵と相棒兼運転手の高田は、相も変わらず危ない仕事で日銭を稼ぐ日々を送っていた。そんなある日、友人だったオカマのマサコちゃんが殺害される事件が発生。警察の捜査は遅々として進まず、探偵が独自に調査を始めるが、事件の背後にカリスマ政治家の影がちらつく。やがてマサコちゃんが熱狂的ファンだった美人バイオリニストの弓子が現れ、探偵に事件の真相を暴くよう依頼する。原作は小説のシリーズ第5作「探偵はひとりぼっち」。
全体的にはとても面白いと思ったし、特にそれぞれのキャラクターを演じる役者さんはそれぞれがはまり役でとても面白い!とは思ったのです。ただそれだけに、一点、とても腑に落ちないストーリー上の点がありました。
ここからネタばれですが。
続きを読むfinalvent著 「考える生き方」
なんか、こういう本を20台前半に読んでも響かなかっただろうな。30代超えて、少し自分の人生についての終わりがちらりと見えるようになったからこそ響いてきている気がする。そして5年後、10年後で印象が変わるような気もする。
- 作者: finalvent
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者についてはアルファブロガーで長文を書かれていることは存じ上げていたが、何者かはよくわかっていなかった。正体はやはりブロガーだったみたいだ。
印象的だったのは、冒頭の著者の人生について「からっぽだった。」と総括しているところ。なんか響く。勝手に予想させていただくと、たぶん、何者かになろうとしている気持ちがあるまま年老いてしまって、何者にもなれていない、切なさみたいのが滲み出ている。30を超えた自分も、20台のころ描いていた30とはだいぶ遅れをとっていて、「あれ、なんか間違っているな」と感じることがある。多分そのずれは年を取るごとにましていきそうな気がする。
ただし、悲壮感はあるわけではなく、どちらかというと違和感なのではないかという感じ。
この感覚は他者からみて「何者=成功者」になった人にも実は備わっている気がする。(これは自分が成功者であることを遠まわしにいっているのではない。念のため。)結局なにか高めの理想を持っている人で、特にそれに向けて努力して来た人に多いのかもしれない。(私のことではない、念のため)。永遠に届かぬ完成形を夢を見てきた人なのだ。(ここだけは少しあてはまるかも。)
このfinalventさんもこの本を読む限り、決して平凡な人生ではないと思う。才能があり、勉強もでき、ブロガーとしても大成している。彼の生き方を羨ましく思う人もいるはずだ。(難病を患ってしまっており、そこは非常に気の毒なところなのではあるが・・・)
彼の人生を交換はできないが、私も彼の生き方を真似をして60手前で振り返りたいと感じた。悲壮感ではなく、違和感として自分の人生が「からっぽだった。」と振り返るのも悪くない気がする。ただそのためにはこれかもよりいっそう精一杯考えながら生きつづけなきゃいかんな。
これは20代のころは苦であったが、今はすこし楽しく考えるようになっている。